腰痛改善になぜ腹筋は効果がないのか?

腰痛を改善するための方法として、よく取り上げられるのが「筋トレ」です。
腹筋、背筋といった腰の周りの筋肉を鍛えることによって、歪んだ腰骨を安定させ、腰痛を緩和させようという手段です。
腰痛で病院に行っても、こうした手段を薦められることが多々あります。それほどまでに、当たり前の解決方法として取り扱われています。

 

しかし、この方法は決して全ての腰痛持ちの人に有用な腰痛改善手段とは言えません。
なぜなら、全ての腰痛が腰骨から来ているわけではないからです。
一言で腰痛といっても原因にはさまざまなものがあり、中には腰周辺の筋肉の緊張による腰痛というものもあります。

 

この状態の人が、より筋肉を緊張させてしまうような筋トレを行なったところで腰痛は改善されません。
その証拠に、筋肉がガッチリ全身についているようなスポーツ選手でも、腰痛に悩まされている人はいます。
また、筋肉の緊張が原因ではなく、実際に腰の骨が原因となっている腰痛の場合でも、必ず筋トレで改善されるわけではありません。
下手をすると、悪化させてしまう恐れがあります。

 

筋トレが腰痛を悪化させることもある

腰の骨に何らかの異常があって、腰痛が発生しているのです。
そうした状態のまま、腰の骨を動かすような腹筋や背筋のトレーニングをすることは、悪化させる原因にもなり得ます。

 

ギックリ腰なんかは、筋肉が弱っている状態で腰に大きな負担をかけることによって発生する腰痛です。
もちろん、運動している最中に発生する場合もあります。
そして何よりも、腰痛で悩んでいる高齢の方に、「筋トレをしろ」なんてアドバイスするのはとんでもないことです。

 

年齢を重ねれば、体力はなくなっていきます。筋力も年齢と共に少しずつ衰えてしまっています。
30歳を超えると、何もしなければ1年に1パーセントずつ筋肉が減ると言われています。

 

そのような筋肉や体力が衰えた状態で、筋トレをするのは非常に苦痛です。
想像に難くないと思いますが、腰痛で悩んでいるご高齢の方が筋トレをして腰痛を治すことは現実的なことでしょうか。

 

筋トレに取り組むこと自体が体力的に難しいことですし、筋トレの最中に腰を更に痛めてしまうことでしょう。
まだ年齢が若く、運動や筋トレが全く苦にならない。
しかも腰痛の原因が腰骨が原因で、腹筋、背筋をつければ改善されることが目に見えている。
そういう人の場合でしたら、筋トレに励んでもいいかもしれません。

 

しかし、そうでない場合、闇雲に筋トレを始めるのは危険です。
骨折り損のくたびれもうけになることでしょう。

 

腰痛をさらに悪化させないためにも、まずは筋肉を緊張させない、筋肉を柔らかくすることを意識した生活を送る方がいいでしょう。